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2012年6月の記事

2012年06月25日

140:石巻 

ボランティア団体にお招き頂き、震災から15ヶ月が経過した石巻を訪れました。

一部では活気が戻りつつありましたが、沿岸部の傷跡は未だ生々しく、廃墟となって放置された住宅街の奥には瓦礫が異臭を放ちながら山のように連なっていました。

微力ではありますが自分なりの形でデザインの力を活かした復興のお力添えをさせて頂くつもりです。

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2012年06月19日

139:SFMOMA 

http://www.sfmoma.org/

Mushroomlampがアメリカのサンフランシスコ近代美術館 (SF MoMA)のパーマネントコレクションに加わることが決定したという連絡を美術館側から頂きました。世界のアートシーンを牽引する名高い美術館において永続的に作品が残されることをとても光栄に思いますし、文化を造り、後世に残すことを仕事をする上での最大目標と考えている自分にとって、大変嬉しいことです。

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Mushroom Lamp

米ソ間での冷戦が終結し、一時は核戦争の危機が去ったかと思われました。しかし、 冷戦後もインド、パキスタン、中国、フランスと核兵器開発は続き、核保有国は 増え続け、核戦争の危機は今なお終結していません。

現在、地球上には23,000発 という信じがたい量の核兵器が存在しています。これは地球を何度も壊滅させる ことのできる量です。この絶望的な状況下で私たちが核兵器の無い世界を目指して できる事は、この問題に関心を持ち、理解を深め、話し合い、核廃絶の声を上げ つづけることです。

我々は日々の生活の中にMushroom Lampを挿入する事でそのきっかけを創出し、 世界中の平和を願う人々の心を照らす手助けをしたいと考えています。


After the end of the Cold War between the US and the Soviet Union, the crisis of nuclear wars was believed to have disappeared. However, even after the Cold War, India, Pakistan, China, and France have continued the development of nuclear weapons. The number of nuclear powers is still increasing and the crisis of nuclear wars has not yet ended. At present,

there exist the incredible total of 23,000 nuclear weapons, which are said to be capable of annihilating the whole earth several times over. Under these hopeless circumstances, what we can do to aim for a nuclear-free world is to have concern about this issue, to deepen our understanding, to have discussions and to continue to advocate the elimination of nuclear weapons.

We would like to create a catalyst by incorporating Mushroom Lamp into our daily lives, and to help to lighten the hearts of those who hope for peace in the world.


本体:FRP /光源:LED

W 420 × D 420 × H 450

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文化財とはそれが生まれた時代の時代性が色濃く現れているものだと思っています。

Mushroom Lampは現代が抱えるフラストレーションが時代性となって表現されているという点でSF MOMAに評価していただけたのだと捉えています。

原爆や原発に対する強い猜疑心から生まれたMushroom Lampですが、美術館からコレクションの決定のお知らせを頂いたのと同時期に、奇しくも大飯原発の再稼働が決まったとの報道を耳にしました。

多くの問題を含んだまま下されたその決断には大きな疑問を感じます。

Mushroom Lampが多くの人の目にとまる事で、より多くの人が原爆や原発について考え、議論するきっかけになる事を願うとともに、早期の安全なインフラの確立と、永続的な平和が訪れる事を願って止みません。

 

最近は週に二度程、新幹線で地方へ移動をしています。その際に車窓から見える農村に建つ民家に強く心を打たれる事があります。必然性によってデザインされたそれらの民家はデザイン的に強く、美しいと感じるのです。身近にある素材だけを使って、いかに豊かな空間を作るかということが長い時をかけて試され、検討され、淘汰された結果が蓄積されているために、それらはデザイン的に強く、且つ美しいのも当然であり、それらから学べる事が多々あると感じています。

対して都市に建つ現代的な住宅に心を打たれる事は極めて稀です。作り手にとって、また使い手にとっても経済性が優先された現代の住宅は、どこか不自然であったり、醜かったりします。

他のジャンルのものに比べると文化財となり得る可能性が高い(国宝に認定された建築の数は絵画や彫刻のそれよりも多い)建築をデザインする立場に立つのであれば、後世に誇れる文化財を残すという気概が必要だと考えています。

東京には旧前田邸(指定有形文化財)や旧岩崎邸(重要文化財)など優れた住宅が幾つかあります。当時の時代性が滲み出てくるようなそれらの邸宅を見ていると、現代の住宅との違いに愕然とします。掛けられたコストが違うという前提があるものの、現代の進化した技術や素材などを駆使しても太刀打ちできない存在感とデザイン的な強さがそこにはあります。現代では年間80万棟以上もの住宅が建設されていると言われていますが、将来その内の何棟が旧○○邸というように文化財として認定され得るポテンシャルを持っているでしょうか?

現代を生きるすべての人が文化を形成することのできる立場にあります。しかも、その文化が後世に誇ることのできる文化であるか否かを考えることがさらに重要だと感じています。全ての人がそれを認識しながら行動できれば世の中はもっと楽しく、美しくなるはずです。

昨今、オタク文化を日本の文化として輸出しようという動きが活発になっていますが、それが後世に誇ることのできる文化と言えるのかというと少々疑問です。

オタク文化と現代の住宅には同じ性質の弱さを感じます。日本人は古来から輪廻転生の思想のもとに後世の事を想って生活を営んできました。そのため、後世に誇ることのできる強いデザインに必然性が生まれ、重宝されてきたのだと考えています。しかし、現代には情報が溢れ、その多くが受け手の過剰な欲求をかき立てるために使われています。多くの人がそれに惑わされ、満たす必要のない欲求に日々追われ、後世のことを考える余地も無く内へ籠もり、今の自分の事だけに力を注いでしまっているように感じてなりません。その結果、必然性の見えない、後世に訴える力の無い、弱い文化や弱いデザインが反乱しているように感じています。

デザインの正誤のジャッジは、それが後世に残るかどうか、さらにはそれが後世に誇れるかどうか、という視点で行われるべきだと考えています。

そのような考えのもと、今後も文化財として評価して頂けるようなデザインを生み出し、それを誇らしく後世に残せるよう努力したいと考えています。次なるパーマネントコレクションの創出に向けて引き続き尽力致します。

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2012年06月13日

138:DROME magazine 

http://www.dromemagazine.com/

イタリアのDROME magazineにmushroom lampが掲載されています。

機会があればご覧ください。

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シンガポールへ発送する前にギャラリーにてBalloon benchを吊りました。

今回はクライアントの要望を受けて、赤とオレンジの二色の風船を採用しています。

常夏のシンガポールに相応しい配色としましたので、シンガポールで再会するのを楽しみにしています。

 

 

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