h220430memo - BRASH BLOG

2012年11月の記事

2012年11月16日

160:Place of The Rising Sun 

B GALLERY EXHIBITION「Place of The Rising Sun」が無事に終了しました。
お越し頂いた全ての方に感謝しています。
また、関わってくださった全ての方に心からの御礼を申し上げます。
何より、このような機会を与えてくださったBEAMSの関係者の皆様には本当に感謝しています。

期間中、建築の仕事の方でお世話になっている方にも多くお越し頂きました。そのような方の中には僕が携わるプロダクト作品が普段の建築作品と随分テイストが違うと感じられた方もいらっしゃったかもしれません。会期中二度行われたトークショーでもその点については自ら触れたつもりですが、自分としましては、建築よりも身軽なモノ(プロダクト)は、我々がファッションや音楽を自由に選べるように、もっと自由に選べて良いと思っています。また、モノはもっと語っても良いと思っています。今日は何を着ようかとか、何を聞こうかと悩むことが楽しいように、今日は何に座ろうかと悩む事も楽しいと思うのです。その判断基準としてモノの語りに耳を傾けるということもあっていいとも思っています。自身を表現するために何を身に着けるか、どんな服を着るかを悩む(楽しめる)人は、同様に何に座るか、何を使うか、何に住まうかと思考を広げていくはずです。そんな受け皿を創りたいという想いが活動の根底にあります。しかし、この想いは現状のところ、プロダクトによってしか解決できないと思っていますので、プロダクトでは普段の建築では見られない表情、テイストの違いが表に出ているのだと思っています。

また、プロダクトの分野では自分の中でデザインの多様性を追求しているという点も普段の建築の仕事とは大きく違う点かもしれません。ファッションは往々にして消費から切り離された別の視点(例えばアート性の強い作品など)から考察されていますが、プロダクトデザインの分野ではそのような視点での考察が未だ少ないというのが現状です。プロダクトデザインは問題を解決するための手段の一つであって、アート性を帯びるものではないという認識が根強く、デザイン的な自由度が抑えられてきたのだと感じています。そのためプロダクトデザインはファッションに比べ、進化の度合いが鈍いと感じています。自然界では多様性が求められ、結果として柔軟性、適応力が確保されているように、ファッションもあらゆる視点から考察されてきたことによって体得した多様性がその強さに繋がっているように思います。家具や空間の分野にもその強さを付加することができれば、その元で繰り広げられる我々の生活はより楽しく、心地良いものになると考えています。そのための多様性の追求がまた建築作品とのテイストの違いに繋がっている可能性があります。

また、h220430での作品には過剰なほどのコンセプト(メッセージ)をあえて与えています。
家具などのプロダクト作品にメッセージを込める事に違和感を覚える人もいるかもしれませんが、それを音楽に例えて考えると、太古の昔、回りの物を叩いて音を出していたにすぎない音楽が、今では歌詞(メッセージ)が上乗せされ、我々はそれを聞いて、楽しい気持ちになったり、切ない気持ちになったりしています。その事に違和感を覚えないように、家具や空間にメッセージが上乗せされる状態に違和感を感じないということも不思議ではなくなりつつあると考えています。
音楽がたどったそのような進化はあらゆるものに起こりえます。ファッションはもちろんのこと、家具にも空間にも、いずれは建築にもそれは起こりえると考えています。自身の思想を補填するような服や家具や空間や建築を日々の生活の中で使用することは喜びであり、楽しい自己表現となり得ると思うのです。
ファッションがメディアになって久しいのですが、空間や家具までも、そのモノ自身がもっと語ってメディア化が進行することを望んでいます。メディア化することによって、ユーザーが自分の思想をより確固たるものにできると思うのです。そのようなメディア化に貢献するデザインを生み出し、マズローが唱えた欲求段階説の最上位にある「自己実現」を使用者に促せるような仕事を目指し、今後も家具や空間や建築で心掛けていきたいと思っています。

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2012年11月15日

159:Owl Chair 

日本は限られた国土と資源の中で創造性を育み、工夫を重ねる事によって豊かな文化を形成してきました。

風呂敷は一枚の布であらゆる形のものを包み、折り紙は一枚の紙から様々な形を作り上げます。それらはまさに限られた条件の中で最大限の成果を生み出してきた日本文化の象徴です。

そのような文化的背景を意識しながら、未来の希望とも言える子どもたちの創造性を育む家具としてOwl Chairをデザインしました。

 

我々は未来を形成する子どもたちにこそデザインが必要だと考えています。

 

Owl Chairは、工具や他のパーツを用いる事なく、子供たちが自らの手で組み立てることができる軽くて安全な椅子です。

まるで折り紙を折るようにして、一枚の板から椅子ができあがります。

平面の状態からは想像しがたい形の椅子を自らの手で組み立てるという体験が、子供の創造性を刺激します。

また、容易に元の状態に戻す事ができるため、省スペースでの収納が可能であり、配送時にはエネルギーとコストをセーブします。

 

この椅子の素材(EVA)は軽量で柔軟性に富み、耐久性に優れ、カラーバリエーションも豊富です。また万が一、口に入っても安全です。リサイクル性が高く、燃やしてもダイオキシンが発生することはありません。環境に優しい素材という点においても将来を担う子どもたちに相応しい素材です。

子どもたちにはこのOwl Chairで柔軟な発想や創造力を育み、豊かで楽しい人生を築いてほしいと願っています。

Size : W445 × H400 × D400 ( W980 × H580 × D30 )

Material : EVA

現在インドネシアの工場で生産する準備を始めています。
インドネシアのアラン君、何卒よろしくお願い致します。

この椅子はB GALLERY EXHIBITION「Place of The Rising Sun」で展示させて頂いています。

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2012年11月14日

158:B GALLERY トークショー2 

先日二度目のトークショーを無事に終えました。

このような機会を与えてくださったBEAMSさんやゲストとしてお越し頂いたSOMEWHERE 佐藤さん、そしてお忙しい中、会場まで聞きに来てくださった方々に感謝しています。

今回のトークショーでは展示全体と個々の作品の解説をさせて頂いたあと、佐藤さんにデザイン・アート業界の現状についてお話しいただきました。

本当は佐藤さんのお話をもっと深くお伺いするつもりでしたが、つい自分が喋りすぎまして、気付いたら終了時刻が迫っているという失態をおかしてしまいました。反省してます。

B GALLERY EXHIBITION「Place of The Rising Sun」はいよいよ明日で見納めです。お見逃し無く。

 

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2012年11月05日

157:B GALLERY トークショー1 

昨日トークショーを無事に終えることができました。

このような機会を与えてくださったBEAMSさんと、ゲストとして来てくださった坂部三樹郎さん、そして会場までお越し頂いた方々に感謝しています。

やはり坂部さんは会場の雰囲気を一変させるくらいぶっ飛んでいて面白かったです。

日本に足りないモノを備えられた尊敬すべきファッションデザイナーだと改めて感じました。

坂部さんのような方が居ないと日本は面白くならないと感じます。

建築やプロダクトの一歩も二歩も先を行くファッションの文化的な成長過程をこれからの活動の道標にしようと思います。

今週土曜日には二回目のトークショーを開催します。

二度目のトークショーはゲストにギャラリーSOMEWHEREのオーナーである佐藤直樹さんにお越し頂きます。

宜しければお越し下さい。

11月10日(土)15:00-16:30 /
です。 スペースの関係上先着30名の事前予約制となっています。

※ご予約はB GALLERYまでお電話を頂くか、当方までご連絡ください。

B GALLERY (BEAMS JAPAN 6F)

〒160-0022 東京都新宿区新宿 3-32-6

TEL : 03-5368-7309

http://www.beams.co.jp/b-gallery/

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2012年11月02日

156:Felt Chair  

ビームス B GALLERYで開催中のエキシビジョン「Place of the Rising Sun」展で展示させて頂いている椅子「Felt Chair」をご紹介します。
<Felt Chair>
我々は震災で甚大な被害を被った宮城県の石巻を訪れました。いまだ傷跡が色濃く残る中、軒並みシャッターが下ろされた静かな商店街の一角で、地元の雇用創出を試みるボランティア団体に出会いました。
彼らが開いた集会所では、仮設住宅に籠りがちになっていた主婦たちが集まりフェルトを使った小物作りを行っていました。
そこで作られた小物は全国で販売され、単なる雇用の創出だけではなく、彼女たちの生き甲斐にも繋がる意味のある活動となっていました。
その空間づくりへのアドバイスを求められた我々は、フェルトを使った震災復興のための空間に相応しい椅子をデザインしました。
フェルトが持つ優し素材感と美しい色合いを活かし、商店街に華やかさを与え、復興に少しでも役立つことができれば幸いです。
When we visited Ishinomaki in Miyagi prefecture, an area still heavily
wounded and scarred by the Great East Japan Earthquake, we met some
volunteers supporting job-creation amongst a quiet corner of the
shuttered shopping mall where was vibrant at a time in the past. We
heard from them that many housewives residing in the temporary housing
were gathering together to make felt accessories.
They sell and make these products not only as a job but also just for ‘living’.
Upon consulting with them, we produced these felt chairs that utilize
the material’s softness and vibrant color. We hope these chairs add
some glitz and glamour to this shopping street.
Material : Steel , Felt
Size : W560 × H685 × D490
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さて、今週末はゲスト×板坂のトークショーが開催されます。今回のゲストはファッションデザイナーの坂部三樹郎さん(http://www.mikiosakabe.com/ )にお越し頂きます。11月4日(日) 15:00~16:30。詳細はhttp://www.beams.co.jp/news/detail/627をご覧ください。お時間が合えば是非。
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