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2014年4月の記事

2014年04月14日

ミラノサローネ 2014 

会計待ちの行列が長くなろうとも、レジのお姉さんはお構いなしに同僚との会話に熱中するのが当たり前。そんなイタリアの適当さが心地よく感じられるようになってきたところでイタリアを離れなければならないのは残念でしたが、先ほど無事に帰国しました。

サローネ期間中は世界中から人が集まり、メイン会場に向かう電車はラッシュ時の山手線さながらで、東京ドーム10個分の大きさのメイン会場には長蛇の列ができ(ここでも受付の係りの方が会話に熱中していましたが)街中では深夜までパーティが繰り広げられ、レストランの予約すら困難な状況が続いていました。老若男女+犬が皆デザインを囲み楽しそうに議論してし、街角には新作の家具が配され、デザインがミラノを席巻する姿はまさに圧巻です。西欧が築き上げたデザイン文化の底力を見せつけられました。

イタリアを代表する高級家具メーカーのMinottiもLIVING DIVANIもFLEXFORMも今年の展示は日本の文化や造形美から強く影響を受た空間演出を採用しており、また、自分の作品を見に来て下さったイタリア人の多くが日本のデザインに注目をし、それに敬意を表してくれていました。
日本は開国以来デザインの面で西洋文化の土俵で相撲を取り続けてきましたが、これからは日本が長い歴史の中で築き上げてきた日本独自の造形美や文化を今一度見つめ直すべきだと改めて感じました。

無数のデザインやアイデアに触れることのできるサローネは自らのデザインのキャパシティを大きく広げてくれました。自分ではそれ以上は無いと無意識に感じていた分野で、自分のクリエイティビティを超えたものに出会った時に自分のデザイン的限界線が拡張される感覚は快感です。
そもそも、僕が住宅や商業空間の建築設計を生業としていながら、家具やプロダクトデザインにも力を注いでいる理由はそのように可能性を拡張することで得られる感覚を本能的に欲しているからかもしれません。建築は法律、構造、コスト、耐候性など多くの制約を受けます。それが時には面白くもありますが、可能性の拡張度合いではプロダクトデザインの分野には劣ります。そこにプロダクトデザインの面白みがあり、それが自分にとっての原動力にもなっています。また、プロダクトデザインの分野で得られたデザインのキャパシティは当然建築でも活かされ、その相乗効果に自ら期待している部分もあります。

会社は三期目を迎え、これまで幅広いジャンルで仕事をさせて頂きました。
住宅や商業空間などの建築設計業務はもちろん、家具や照明のプロダクトデザイン業務、眼鏡型ウエアラブルコンピューターや腕時計型ウエアラブルコンピューターの最先端機器のデザインとそれらにまつわるデザインコンサル業務、各種グラフィックデザイン業務、最近ではUI (user interface)のデザインまで自らのテリトリーを広げています。
このように多種多様なジャンルでのデザイン要望に応じることができるのは、自らのキャパシティを広げる努力を続けているからだと自負しています。
今回のミラノサローネでは自分の中で大きく可能性の拡張が成されたと感じています。この経験を今後の仕事に活かしていきたいと思います。

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今回のミラノでの展示は多くの方の協力を得て実現できました。ご協力頂いた全ての方に心から感謝しています。ありがとうございました。
※添付したballoon chairの写真は太田拓実さんに撮って頂いたものです。

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201404108Rossana Orlandi

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シチズン

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Peugeot

20140410Droog design

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