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2014年8月の記事

2014年08月31日

213:「Heart in HaaT」テキスタイル展 

昨晩設営を終えて「Heart in HaaT」テキスタイル展が本日からスタートしました。
日本の手業によって造られたテキスタイルの数々を前にすると、これまでとは違うレイヤーで服が見えてくるとともに、日本の手業の奥深さ、繊細さ、尊さが感じられます。
お近くにお越しの際は是非お立ち寄りください。
会場:LA COLLEZIONE 3F(東京都港区南青山 6-1-3)
会期:2014年8月31日(日)~9月8日(月) 11:00~ 18:00
※9月6日(土)は18時半よりテキスタイルデザイナーである皆川魔鬼子さんによるトークイベントが会場内で開催されるため、22時まで開場致します。

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2014年08月26日

212:アメリカ 

シカゴ、ピッツバーグ、デンバー、ロサンゼルス、ラスベガス、サンフランシスコと一週間で7度飛行機に乗り、アメリカ中を飛び回り、昨晩無事に帰国しました。
カリフォルニアは当然のごとく連日晴天。雨が少ないにも関わらず街中の植物は青々と美しく、湿度が低いために快適で、風も穏やか。日本の厳しい気候に比べると天国のようでした。
今回の渡米では幾つかの名建築を見る機会を得ましたが、この奇跡のような気候は人間にとって快適なだけでなく、建築にとっても同様で、その気候がそれらの魅力を支えていると感じました。
カリフォルニアのおおらかな気候に合わせてつくられたおおらかな建築は、確かに成立していて、非常に美しいです。しかし、仮に日本にそれらが置かれた場合、シンドラー邸は台風が過ぎ去る度に繊細な建具を補修する必要が生じるでしょうし、スタール邸ではサッシの気密、結露、断熱に頭を抱えている間に外部庇に吊り下げているボール型照明が突風に吹き飛ばされてしまうかもしれません。イームズ邸の骨組みも豊富な湿度が錆びを誘発し、ホーリーホック邸の繊細な彫刻も度重なる風雨で浸食され、ノイトラ邸の大胆なキャンティレバーは地震が来る前に補強しなければなりません。
このように、日本の厳しい環境は日本の建築に試練のような制限を与えています。
カリフォルニアの建築のような自由さに憧れても、日本においてそれらの制限から逃れることはできないため、日本の建築に課せられた制限(試練)は日本の建築文化の成熟に貢献している、とでも思考を切り替えるしかありません。
靴を脱いで生活する日本では、雨水を室内に入れないのは当然のように思えますが、それには高い製品精度と施工精度が求められます。
手先が器用な日本人だからそれができてきたのかもしれませんが、日本人を器用にしたのも、この厳しい環境のおかげなのかもしれません。
LAを車で走っていると道路の至る所に日本の家電メーカーの看板を見ます。道を走る日本車の多さにも驚かされます。
アメリカの1/25の面積しかない日本から、これだけ多くのハイクオリティな製品がなだれ込んでいる様は、厳しい環境に鍛えてもらった結果かもしれません。
名建築を前にして、日本の建築はこの試練を乗り越えて、アメリカ人が日本まで視察にやって来るような現代建築を生み出したい、とモチベーションをしっかり上げて帰ってきました。
早速今日から思考を巡らせます。

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Case Study House #08 , Eames House(1949) / Charles Eames

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Schindler House(1922) / Rudolf Michael Schindler

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Hollyhock House(1921) / Frank Lloyd Wright

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Fallingwater(1935) / Frank Lloyd Wright

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Fallingwater(1935) / Frank Lloyd Wright

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Fallingwater(1935) / Frank Lloyd Wright

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Case Study House #22 , Stahl House(1960)/ Pierre Koenig

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2014年08月20日

211:HaaT「Heart in HaaT」テキスタイル展 

http://www.isseymiyake.com/

日本には世界に誇れるモノづくりの技術や文化が数多く存在しています。
それらは長い歴史の中で育まれ、文化的にも高く評価されるべきものであるにも関わらず、残念ながら日本人自身がそれに気付いていないケースがあります。しかし、そのことを嘆いているだけでは事の改善に至らないので、本を出版することを含め、さまざまな方法でそれを伝えることに尽力しようと決意したころで、イッセイミヤケ事務所からHaaT:「Heart in HaaT」テキスタイル展の空間デザインのご依頼を頂きました。その展示のテーマが偶然にも「Made in Japan」。日本のモノづくりをもう一度見直し、再考したいという想いを込めて「New Made in Japan」と名付けた本の出版を決めたばかりのことでした。

この展示では、日本の職人の手仕事によって丁寧に造られたテキスタイルを贅沢に使ったHaaTの服や小物が70点ほどが並べられます。高度な技術を駆使し、情熱と手間と時間を掛けて創り出されたそれらのテキスタイルは、短期間で使い捨てられるようなファストファッションが溢れている今だからこそ、誰もが次世代に残したいと想えるほどに輝いて見えます。
今回の展示では、それらをハンガーで吊るしたり、人形に着せたりして展示するのではなく、まるでクラゲが水中を漂うように丸めて展示することにしました。さらに、テキスタイルのディテールに込められた精神や、数多くの工程を経てでき上がる時間軸としての奥行きと、テキスタイルそのものの奥深さを来場者に如何にして見やすく、感じ取り易くするかを考え、水滴によるレンズ効果を取り入れることにしました。それにより、ディテールを虫眼鏡で覗くように、適所に配された水滴レンズでそれを拡大して見ることができます。
会場にはテキスタイルと共に、水滴に似せたガラス球を無数に散りばめます。来場者は直接テキスタイルを見ることも、水滴レンズ越しに拡大されたそれを見ることもできます。
また、安藤忠雄氏が設計したこの会場が円形であることから、空間自体を滴が水面に落ちた時に起る水紋になぞらえて会場構成をまとめました。水紋のようにHaaTの想いと、日本のモノづくりの魅力が広く伝搬するようにとの想いを込めました。
そこに散りばめられた水滴は照明の光を浴びて煌めき、それらとテキスタイルの煌めきとの相乗効果で神秘的な空間が現れます。水滴状のレンズは見る角度によって全く違う景色を見せてくれまずから、実際に会場を歩かなければ得られない体験がそこにはあります。会場へお越しいただき、HaaTのテキスタイルを通じて日本のモノづくりの本質を体感して頂ければ幸いです。

会場:LA COLLEZIONE 3F(東京都港区南青山 6-1-3)
会期:2014年8月31日(日)~9月8日(月) 11:00~ 18:00
※9月6日(土)は18時半よりテキスタイルデザイナーである皆川魔鬼子さんによるトークイベントが会場内で開催されるため、22時まで開場致します。

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Photo by Takuo Itayama

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2014年08月19日

210:マツダ 

ピッツバーグに到着しました。空港からは無駄に大きなレンタカーを借りてダウンタウンへと向かいましたが、その道中で多くの真新しいマツダ車と遭遇しました。90年代前半の初代センティアやユーノスコスモが出始めた頃もそうでしたが、ここ最近のマツダ車のデザインに強く魅力を感じます。日本車には珍しく、小型車からSUVまで、どのタイプも一目でマツダと分かる自然な統一感と、他には無い個性に惹かれているのかもしれません。それは、ポルシェやBMWを例に上げるまでもなく、まさに車のデザインとしてあるべき姿だと思うのです。特にマツダのアクセラの欧米での売れ行きが絶好調だと聞きますが、そのデザインも当然一役買っているはずです。これまでの日本車のデザインは、民主主義的な決定を積み重ね、責任の所在を曖昧にしたチグハグなデザインが多いと感じていましたから、マツダからの新しい風を嬉しく思います。アメリカの広いハイウェイには似つかわしくないサイズでありながらも、十分な存在感を放つマツダ車と遭遇する度に、日本人として誇らしく思う初日のアメリカでした。

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2014年08月18日

209:SOMEWHERE 

「New Made in Japan」が最寄りの書店でみつからなかったというお話を頂きました。なかなか手に入りにくい状況が続いてしまい申し訳ございません。第一便は限られた書店への出荷に留まっており、お盆明けに方々の書店に並ぶ予定です。Amazonは8月20日からの出荷になるようです。

ギャラリーSOMEWHEREさんにはまだ在庫がありますので、すぐに入手可能です。店頭でもホームページ(http://www.somewheretokyo.com/)からでも購入可能です。

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