h220430memo - BRASH BLOG

『エンターテイメント』の記事

2011年02月10日

039:180° SOUTH 

http://www.180south.jp/

先日知人の勧めで映画「180° SOUTH」を見ました。

単館映画なので知名度がやや低いのですが、現代版エンドレスサマーとも言えるサーフカルチャー独特の緩さが印象的な心地良い映画でした。「パタゴニア」の創業者と「ノースフェイス」の創業者が創業以前に決行したパタゴニアへの旅で衝撃を受け、その後アウトドアトップブランド「パタゴニア」と「ノースフェイス」が生まれたと聞くとそれだけでドラマチックですが、その際に彼らによって撮影された記録映像に感化されたアメリカの青年が彼らと同じルートを辿るパタゴニアへの旅を記録したドキュメンタリー映画です。かつての美しいパタゴニアが現在はという重いテーマを含みながらも、自然の尊さ、美しさ、そして人間の広い意味での逞しさを再認識させられる素敵な映画です。

「自然こそが偉大なる教師」とはF.L.ライトの言葉ですが、この映画の美しい自然を捕らえた映像の数々からは多くを学ぶ事ができます。

180

コメント(0)

2010年11月29日

010:伊勢神宮 

昨晩マンマミーヤの事を書きましたが、万が一ここでの発言がきっかけでその方面へ行かれる方がいらっしゃるとすれば、名古屋市内から車で2時間くらいかかりますから、 せっかくなら色々見られたほうが良いと思いますので最寄りの”やまほん”や、”而今禾”の事も書いておこうと思います。

味のある町並みが残る宿場町である関にある而今禾はギャラリーを併設したレストランで、やまほんは伊賀にあるギャラリーを併設したカフェです。マンマミーヤを含めてこの3店は大自然の中に突如として現れ、訪れる人の五感を強く刺激します。信じられないような僻地にありますが、そのマイナス要因を無視できるような確かな魅力を持っています。
いつ行ってもカフェは賑わい、ギャラリーには数人のお客さんがいるのだから本当に驚きです。東京にはないタイプのお店だと言えます。

さらにもう少し脚を伸ばせば伊勢神宮にも行く事ができます。品格のあるデザインが随所に見られるこの場所で、最上のものを創る機会に装飾を排し、質素な素材を選択した造営当時のデザイナーの勇気を体感するのもお勧めです。

下の写真はちょうど一年前に訪れた伊勢神宮の写真です。

6844

コメント(0)

2010年11月24日

006:豊田市美術館 

豊田市美術館で行われている「石上純也-建築のあたらしい大きさ」展に行ってきました。先頃銀座の資生堂ギャラリーで行われた展示が拡大された形で拝見できるのかと思っていたのですが、豊田市美術館の空間に合わせて練られた魅力的な展示構成となっていました。
狂人的ともいえる緻密な作業の集積により展示物の迫力は十分で、山下清の貼り絵やジャクソン・ポロックのアクションペインティングのような、美しくも尋常ではない強いインパクトがありましたが、内容もビジュアル的にも、良くも悪くも美術館で見る作品らしくないというのが展示を見た感想です。
見る者の期待感を煽り、いずれリアルな建築に到達したいという氏の異常とも言える熱意がアート性を増幅させていたのかもしれません。石上氏の思考途中の頭の中を垣間見るような新鮮な感覚と、自由で柔軟な発想により刺激を受け、遠路遥々訪れた甲斐がありました。 ただ、建築ともアートとも言えない未開拓の分野を切り開いた功績として、作品の完成度に無関心な事が正当化されているようなふしがあるようにも感じ、その意味で美術館で見る作品らしくないと感じたのかもしれません。ザハのように建築を作らなかった時代の期待を実作が大きく上回る事があるのかどうか、今後の活躍に注目したいと思います。
展示会場には敏感なアンテナを持った学生が多く訪れていました。その大多数が石上氏のように注目される建築家になりたいと切望されているようでしたが、表面的な作風や言動を真似しようものならそれほど陳腐な事は無いという事と、これら常人とは思えない緻密な作業を氏の手となり行った名も無いスタッフの存在に気付いていたらいいなと思いながら会場を後にしました。
 
 
「石上純也-建築のあたらしい大きさ」展
会期:2010年9月18日[土] ~ 12月26日[日] 会場:豊田市美術館 http://www.museum.toyota.aichi.jp/home.php
豊田市美術館の美しさには何度訪れても感動します。
 


745

コメント(0)

2010年11月23日

004:知恩院 

京都を訪れる度に気付かされるのは、本来の日本の住宅が持っていた魅力です。

美しい町屋を見ながら歩いていると、現代の日本の住宅はなぜ魅力を失ったのかということを考えずにはいられません。
仕事上様々な住宅を拝見しましたが、京都の町家は広い訳ではなく、高級な材料を使っている訳でもないのに、大変魅力的です。坪庭を有する構成は光や空気の流れを室内に導くだけではなく精神的な豊かさをもたらし、道に面して立てられた黒塀や格子や庇が、個性を守りながらも町並みの調和を保っています。建物の構成から小さなパーツに至るまで広い視野を持って創造され、さらには細部まで精神が込められています。

我々はこれまでに火災や地震を経験し、現在では建築基準法により安全な町が形成されることを目的とした様々な規制を受けていますし、工業化・機械化が進んだ事により人件費は高騰し、高い技術力を持った職人は減少し、木などの天然素材は希少価値を帯び、できる事が限られてきたことを受け入れなければならないのは事実です。また、法的な規制をクリアしながら経済的なバランスを保とうとすると、パーツを機械的に組み立て完成するような住宅メーカーや建材メーカーの存在も受け入れなければなりません。
しかしそれらの多くが広い視野を持ち精神を込めて創造されたものかというと疑問を抱かざるをえません。
特にサッシなどの住宅部品や住宅デザインの分野でその疑問は膨らみます。
それらを改善するためにはその分野で広い視野を持ったデザイナーが活躍する必要があります。
いつか日本の住宅の魅力を呼び戻す事に貢献したいと思いながら京都の路地を歩き、知恩院へ向かいました。
写真は紅葉がライトアップされた夕刻の知恩院です。
882

コメント(0)

2010年11月22日

003:NITI 

以前に接待で祇園のお茶屋へお招き頂いた際に、伝統的で閉鎖的な外観とは対照的なモダンで開放的な内部空間に驚き、かつては日本人が備えていた美的センスに感激したことを覚えています。その際に女将さんに「また気軽にどうぞ」と言われたものの、立ち寄る事ができずにいましたが先日久しぶりに念願の祇園に立ち寄る機会を得ました。
訪れたのはお茶屋として使われていた歴史的な建物の内部をレストラン・バーに改装したNITI
内装デザインは辻村氏によるものです。お茶屋特有の繊細で奥ゆかしい雰囲気を残しつつ現代的な要素をスムーズにミックスしたデザインで、京都で取れた季節の素材を使った料理とともに魅力的なお店でした。
京都を訪れると古い寺院や庭など、過去のものを崇めることに専念しがちですが、このような新しい流れにも触れておきたいものです。
古い寺院で立入り禁止と書かれたロープの外から何かを眺めるよりも、空間に身を沈めて味わう事の方が感動も大きいように思います。

NITI
京都市東山区祗園町南側570-8
http://www.gion-niti.com

そうは言ってもやはり古い寺院も美しい。京都で時間ができれば必ず立ち寄る南禅院を今回も拝見しました。深い庇によって切り取られた紅葉は絶景でした。

784

777

コメント(0)