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『PRODUCT』の記事

2015年10月27日

245:Casa BRUTUS特別編集 「ミナ ペルホネンと皆川 明」 

http://www.mina-perhonen.jp/news/201510/07/

http://magazineworld.jp/books/paper/5054/

今月発売されましたCasa BRUTUS特別編集 「ミナ ペルホネンと皆川 明」の中で、ぬいぐるみをデザインさせて頂きました。

ミナペルホネンの経年変化をする特殊な生地「dop」を使用した『子供と共に成長する』ぬいぐるみです。宜しければご覧ください。

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2015年10月13日

241:KINTSUGI 

 弊社では住宅・オフィス・店舗などの設計を生業とする一方で、アプリを開発したり、地方で衰退しつつある伝統産業を復興させるためのアドバイザーを担ったり、椅子や照明やぬいぐるみのデザインを手掛け、海外メーカーのプロダクトデザインを担当するなど、分野の垣根を取払ったデザイン活動をさせていただいています。

 かつては意匠的な操作が主だったデザインが、近年ではそのものから得られる体験や変化までをも含めたプロセス設計、もしくはプログラム的操作までもが求められるようになり、デザイン業務の範囲が一層拡大していきています。そのため、弊社が担う業務の幅は乗算的に広がりつつあり、新たな領域へと踏み出すワクワク感と日々対峙しています。

 今回京都で行われたHERMES petit h展で発表させていただいた陶器の新作「KINTSUGI」では、フランスが誇る世界最高峰の素材や技術と日本の伝統的な技術をいかにして掛け合わせるか、そのプログラムの構築が最重要課題でしたが、国をまたぐ形での取り組みに日々大きなワクワク感と対峙しつつ、関係者の皆様のご協力を得て、その課題を無事にクリアすることができました。

 また、エルメスが培ってきた伝統や品格をデザインに盛り込みたいと考え、パリに渡り、エルメスのアーカイブや歴代社長のコレクションをくまなく拝見することで、それらを頭に叩き込みました。エルメスのアトリエでは職人さんの意見に耳を傾け、エルメスの商品がいかにして生み出されているのかを学びました。その結果できあがった陶器の新作は、伝統や品格を損なうことなく、その先にあるユーザーの生活、さらには東洋と西洋の架け橋として、文化にまで影響を及ぼすことのできるデザインに仕上ったと自負しています。

 「KINTSUGI」は昨年末にパリで行われた会議で、金継ぎという日本の伝統的な技術を用いた陶器のデザイン提案をさせて頂いたことからスタートしました。その提案をさせて頂いた直後から、パリから小さな傷が付くなど何らかの理由で店頭に並ぶことができなかった多くのお皿が弊社に届くようになりました。

求められたのは、廃棄されるはずのそれらをデザインの力で治療し、再び価値のある状態に戻すだけではなく、より価値のあるものへと昇華させることでした。

 千利休がそうしたように「見立て」もデザインの有効な手段だと捉え、ゼロからスケッチを描くばかりではなく、既にあるものや技術の組み合わせで何ができるかを優先的に考えました。割れたり欠けたお皿の形状は千差万別です。その傷、その欠陥を如何にしてポジティブなものとしてデザインに取り込むか。

多くの技術者のお知恵をお借りしながら、あらゆるトライを重ね、形になったものからフランスへお皿を送り返すという作業を続けました。

その結果、使用する素材の安全性や強度、コストや製作に掛かる時間など、条件をクリアした1つの製法でパリから承認を頂くことができました。

一年かけて製品となったお皿たちは僕が会場に着くのを待たずして、幸いなことに全て完売していました。

 このような機会を与えてくださったパスカルさんを始めとするエルメスの皆さま、関わってくださった技術者の皆さま、会場まで脚を運んでくださった多くの方に心から感謝しています。

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2013年06月01日

182:Telepathy Movie 

以前から継続性を持った文化をつくることに強く魅力を感じています。
Telepathy Oneのデザインはその意味で理想的な仕事です。かつては車や飛行機やインターネットやスマホが我々に新しい文化の基盤を提供してくれました。次に我々を新たなステージに引き上げてくれるのはTelepathy Oneをはじめとするウェアラブル情報端末かもしれません。そこから新しい文化が生まれるような気がしています。Telepathy Oneのデザインを担当させて頂いてから「Telepathy Oneって何ができるの?」という質問を頻繁に受けます。 その答えとなるムービーをTelepathy社がYoutubeにUPしていますので宜しければご覧ください。
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2011年05月08日

058:BANG&OLUFSEN 

http://www.bang-olufsen.com/

BANG&OLUFSENは優れたデザインで人気のオーディオメーカーですがヴィンテージと呼ばれる旧モデルのデザインにはさらに目を見張るものがあります。写真の「beolit800」は1960年代後半のラジオですが、まるで木を削り出したかのような贅沢且つシンプルなデザインで今から50年も前の製品だとは信じがたいものがあります。B&Oはデザインの良さだけでは無く性能の良さも魅力のひとつ。i-podからFM電波でヴィンテージラジオに音を飛ばして最新のヒット曲を聴くという贅沢な使い方を楽しむことができます。


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しかし、PSE法という法律が施行され、これらの中古電化製品の販売・購入が困難になりつつあります。

消費者の安全を守るための法律とのことですが消費を促進する法律とも言えます。我々が必要としているのは良いものを捨ててでも過剰に安全が守られる法律ではなく、良いものをできるだけ長く使えるようにする決まりと良いものを評価する制度、さらにはそういった文化ではないかと思います。

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2011年02月28日

044:Powers of Table 

http://www.dezakuri.com/index.html

昨年、経済産業省によって日本のデザインという無形物の輸出を促進しようという試み「ジャパンデザイン+」 デザイナー海外派遣プロジェクトが実行されました。

経済産業省が輸出先の需要と日本のデザイナーをマッチングさせるというこの企画には原研哉氏や永井一史氏が運営側に加わったこともあり、停滞する日本から海外の市場へと触手を伸ばそうとする若手デザイナーから大いに注目を集めました。しかもその輸出先は今最も勢いのある中国。

はたして需要はあるのか。仮に需要があってもそれが仕事として成立するのか。多くの疑問が残ったまま経済産業省と審査を通過した若手デザイナー20人が中国へ旅立ちました。僕自身もこの企画に興味を持ちましたが、中国への不安や国内での地盤固めを先行すべきという考えによって持ち越していたためその企画のその後に強い関心がありました。そんな折に経済産業省による結果報告会があると知り出席して参りました。

そこで聞かれた意見は以下のようなものでした。

・現状の中国でのデザインに対する評価(=報酬)は大方低い。しかし中国の勢い(量)は見逃せない。

・中国はモノを作れば売れるというのが現状である限り真のデザインは現状では通用しない。

2012年夏以降に中国の勢いが行き詰まるという予測のもとで、それ以降にモノを売る手段としてのデザイン需要に応えられるような体制作りが必要。

・首まで中国に浸かる覚悟が無ければ中国は外部の人間を受け入れてくれない。

要するに現状では経済産業省の力を借りてでも、中国でデザインを受け入れてもらうというのはなかなか厳しい状況ではあるということでした。

しかし、経済産業省のこのような試みはとても意味があるものだったと感じています。デザインが輸出の対象となりえる価値あるものであるとした経済産業省の判断と、しかも若手にそのチャンスを提供した事は注目すべきだと思います。日本のデザインはアジア圏では一応先進的であり中国が今後デザインを必要とする時が訪れれば、日本のデザイン力は必要とされるはずです。そこへのルートを将来のために開拓しようとしたことと、中国に限らず海外へのデザインの輸出の必要性を訴えたことは有意義なことだったと思います。

ただし、質より量を重視したり、モノを売るための手段としてデザインを用いることには様々な悪影響があることは日本は既に学んだことですから

単に需要があるから乗り込むのではなく、正しい選択を促すことに力を注ぐために乗り込むという意識が大切だと感じました。

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Powers of Table

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http://www.h220430.jp/0212/00.htm

1968年にCharles Eamesによって作られた短編映画 「Powers of Ten」へのオマージュとして生まれたテーブルです。

環境問題の悪化や争いを引き起こす一つの要因として人 の視野の狭さが挙げられます。人が机に向かって何かを考えるとき、Powers of Tenで描かれているようにあらゆるスケールを縦断しながら広い視野をもてたなら地球上の 多くの問題は改善するのかもしれません。

我々が生活する大地を切り取ったかのようなこのテ ーブルに向かえば誰もが遥か上空から大地を見下ろしているかのような広い視界を得ることができます。

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2011年01月11日

032:岡田直人 

蔵前にあるセレクトショップ「in-kyo」(内装デザインは名古屋のNAUT)で岡田直人氏の器に出会ったのは2008年。その時購入したのは白くて浅いシンプルな器ですが、手が触れる部分の柔らかい曲線と料理が納まる部分の鋭いエッジの対比や外縁と内縁のプロポーションの美しさに加え、載るものの魅力を引き立てる不思議な力を有するために今でもお気に入りの器の一つです。また、氏の作品は究極にシンプルな中にも彫刻的な美しさを合わせ持つ上に、現状に甘んじることなく金属などの異素材との融合など新しい試みに高いクオリティで挑戦ている点でも魅力を感じます。その結果、僕自身の人よりも少ないはずの所有欲が掻き立てられ、滋賀の「季の雲」や松本クラフトフェアでも氏の作品に出会ってしまい、購入し、その数は時とともに増えています。

下の写真は松本クラフトフェアに関連して行われていた氏の展示会の様子です。

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昨今の器ブームの影響もありメディアやイベントなどで氏の作品を目にする機会が増えているので困ったものです。

しかし、何千年もの歴史がありながら、求められるのは料理を載せるというシンプルな機能でしかない器で人を惹き付ける行為は、同じく長い歴史と明快な機能を持った建築や椅子をデザインすることに似ているのではないかと感じ、得られるものも多いのではないかと思っています。おそらく今後も素敵な作品に出会えば思わず手に取ってしまうのだと思います。

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2010年12月26日

026:Keeplus 

 
友人の紹介でKeeplusに触れる機会を得ました。
Keeplusとは石からできた紙(ストーンペーパー)で、石灰石を主原料とし、木材チップやケナフなどを使用しないエコ素材です。製造段階で水を使わず、強酸や強塩酸や漂白剤といった科学薬品も使用しないため、排水による水質汚染、排気による大気汚染の防止に役立ちます。従来の紙と同様に様々な用途に使用できるだけでなく、強い引っ張り強度や耐水性も有し、近い将来には従来の紙よりも安価に製造する事が可能になるそうです。様々な可能性を持った新しい素材Keeplus。この素材から新しい発想が生まれるかもしれません。
 
Keeplusにも通ずるコンセプトを持ったRubber Stoolがカナダのデザイン系WEBマガジンYankodesignに掲載されています。
 
 
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Rubber Stool 古くから様々な分野で使われてきたゴムは、材料学の進歩により、現在では人工的に生成される合成ゴムの活躍が目立っています。しかし、未だ天然ゴムはその物性やコスト面などのトータルバランスでそれに勝っているため天然ゴムの需要は拡大を続け、大規模な土地利用を伴なうゴム植林を促し、主に東南アジアでの森林伐採による環境破壊が深刻化しています。この状況を改善する方法の一つにリサイクルゴムの利用促進が挙げられていますが、思うように進んでいないのが現状です。我々はその現状をふまえ、リサイクルゴムを使ったスツールをデザインしました。一枚のゴム板を折り曲げ、脚の先端をボルトで留めるだけで完成する単純な構成のスツールです。その平面形状からは想像できない優美な立体形状を持ち、ゴム特有の弾力性により心地よいクッション性を生み出します。また、丸めるなどして少ないスペースでの輸送や保管も可能です。 Rubber Stoolがリサイクルゴムの利用方法の一つとして、また、ゴム生成による森林伐採の現状を多くの方に知って頂くためのきっかけとなることを願っています。 material : リサイクルゴム  size : W 320×D 320×H 400
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