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『TRAVEL』の記事

2016年03月21日

260:諸塚村 

<諸塚村公式HP>

http://www.vill.morotsuka.miyazaki.jp

<wikipedia:諸塚村>

https://ja.wikipedia.org/wiki/諸塚村

この週末は宮崎県諸塚村にて木を育て、伐採し、製材する一連の流れを視察し、林業について勉強させて頂きました。

そこでは一本の木を50年にもわたり維持管理し続け、急傾斜地で危険を冒して伐採し、重機を使って運び出した木が約一万円という歪な現実を目の当たりにしました。
森も、海も、そこに住まう生物の生態系も、現状では健全な林業がなければ成立しないため、国が補助金を出してサポートしているわけですが、安価な木材が海外から流入したことなどで林業が衰退し、山林が荒廃した結果、国の負担は増しています。一見安価な輸入材も、広い視野を持って見れば高い買い物なのかもしれません。
そんな中でも、諸塚村は林業に注力し、伝統を継承するための実直な活動を続けられていました。そこで生まれる建材は一本一本に愛情が込められているせいか、他の地域で伐採された建材に比べ、剃りや暴れが少ないそうです。
建築でもプロダクトでも使用する材料に責任を持ち、材料の背景にある文化に敬意を払うことを忘れてはならないと改めて感じました。このような機会を与えて下さった諸塚村の皆さまに感謝しています。

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2011年09月23日

099:中国 

北京から無事に帰国致しました。

中国のスケールとスピード感に圧倒されながらも充実した時間を過ごす事ができました。

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今回、北京では建材の買付けに同行させていただきました。

中心部から南東方面に車で30分ほどの場所に床材、内外壁装材、水栓金物や衛生陶器、照明器具などのあらゆる建材の専門店が軒を連ねる街があります。水平線まで建材店が続いているかのような圧倒的なボリュームと桁違いの安さに驚嘆しつつ、時間の許す限り歩き回りました。

9023(写真:距離がありすぎて突き当たりが見えない建材街の内部
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照明コーナーでスポットライト30灯とハロゲン電球30個、LEDのライン照明を20mとそのトランスを4個、さらにLEDダウンライトを4個をわずか3万6千円で購入できました。日本では考えられない価格です。

店頭に並んでいるものの多くがバブル期のマンションで使われていたようなキラキラした建材や照明器具で、稀にモダンなお店があったかと思うとそこはコピー商品だらけです。

FRONTHorse Lampマーティン・バースのスモークシリーズもマーク・ニューソンもロン・アラッドも、ゲーリーやヘルツォーグの照明までもが模倣され、販売されていました。

しかも、それらのクオリティは思っていた以上に高く、大半が素人には偽物かどうかを判断できないようなモノでした。

販売している側に罪悪感は全くないようで、無邪気に製品について説明してくれます。

コンピューターの世界ではテキストや画像等のデータだけでなく、アプリケーションやサービスまでもが容易にコピー・ペーストされ、陳腐化されたり希少性を失ったりしていますが、デザインの世界も同様です。いかに著作権を主張したところでここでは意味を持ちません。むしろ、この現実を理解した上でもの作りに携わる方が得策だと感じました。

ただし、形状は模倣できても、思想は模倣することができないということを改めて実感することもできました。

デザイナーの意図を理解せずに製作されたものは形状は同じでも空気感が明らかに違います。

例えばバースのスモークシリーズを例にとれば、デコラティブなアンティーク家具を墨と化すことで工業製品の大量生産に対するアンチテーゼが感じられたり、燃やす事によって得られる作り手が操作する事のできない偶然性の魅力に価値があるはずなのに、北京で見たスモークシリーズは形状は同じでもただの黒いアンティーク調の椅子でしかなく、または部分的に欠けた黒い照明でしかありませんでした。

MaartenBaas(写真:Maarten Baasのスモークシリーズ)

コピー商品の山を前にして陳腐化されないもの作りについて改めて考えさせられました。

8993(写真:新幹線の車窓から見えた建設中のビル群

北京から噂の新幹線に乗って天津にも足を伸ばしました。

この新幹線はあのような事故を起こしても依然とにかく速い。

しかし、これまで4度乗車しましたが、一度も不快な思いや不安を感じた事はありません。内装も日本のものより美しい。

外の景色を見ていると方々で高いマンションやビルが数多く建設されており、衰えると言われながらも衰えることを知らない中国の勢いを感じることができました。

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(写真:三厘屯のホテルから早朝に散歩して見つけた活気ある朝市。

高層ビルや若者に人気のデパートが並ぶ北京の比較的新しい繁華街である三厘屯にも昔ながらの市場が残っていて親しみを感じました。

ちょうど自分の作品が表紙になった雑誌(「現代装飾・家居」(MODERN DECORATION HOME)9月号)が書店に並んでいたこともあり、異国という感じはしませんでした。

以前に比べると街も空気も綺麗になったし、食べるものは美味しいし、治安も悪いとは思わないし、東京からわずか3時間で時差は1時間ですから気楽に遊びに行ける街です。今回のつながりを大切にして今後は中国でも積極的に活動して行きたいと感じました。

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2011年08月23日

091:cafe notari / Artravel 

http://notari.jp/

岐阜県揖斐川郡揖斐川町にあるcafe notariで美味しいカレーとお茶を頂くために車を走らせるのも悪くありません。

もともと郵便局として使われていた建物がカフェとして蘇ったのは去年の5月。

余分なものは何一つなく、置かれている全てのものにセンスを感じる素敵なカフェです。器も家具も魅力的。

ただでさえ素敵な空間なのに、それが大自然に包まれているのだから、ここで頂くコーヒーはまさに格別です。

テーブルは3つしかありませんから、空いている事を祈りながら向かいましょう。

近所の方のために7:30に開店し、東海地方のカフェらしくモーニングサービスが用意されています。

近くにあれば毎朝通いたいお店ですが、東京の自宅からは450km離れているので次ぎに行けるのは何年後か。

住所:岐阜県揖斐郡揖斐川町東横山6504

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http://www.artravel.net/

城戸崎研で設計・監理を担当させていただいたHOUSE IN HANAREYAMAがフランスの建築・インテリア雑誌「Artravel」に掲載されています。大型書店の洋書コーナーでは取り扱いのある本ですので機会があればご覧ください。

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2011年08月20日

090:Kajita、RUM 

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http://www.coffeekajita.com/

カフェ文化が発達している名古屋。しかしそれは東京で言うカフェ文化とは異質のものです。名古屋でのカフェはおしゃれである必要はなく、むしろクタクタのソファにタバコを加えたオジサンがスポーツ新聞を広げて安いコーヒー(豆菓子付き)を飲んでいる姿が似合うことが条件のように感じます。そのため、人口に対するカフェの割合が日本一でありながら、おしゃれなカフェは稀です。

coffee kajitaはその稀なものの一つです。

こじんまりしたスペースで、シンプルでありながら創りこまれた店内にはこだわりのコーヒーの香りが充満し、巨大なスピーカーからは心地よい音楽が流れています。カウンター席のみですが高さを抑えたソファに腰を掛けると何時間でも居られるような居心地のよさ。そこで店主のこだわりが染み出てくるようなコーヒーを飲む時間は至福の時です。

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RUM

http://www.tidskriftenrum.se/

建築、インテリアデザインなどを扱うスウェーデンの雑誌「RUM」にBALLOON BENCHが掲載されました。

スウェーデンは自分にとって好きな国の一つです。そんな国の媒体で作品を取り上げていただけた事を嬉しく思っています。

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2011年04月26日

054:MERCI 

http://www.merci-merci.com/

先日パリの北マレ地区にあるセレクトショップ「メルシー」を訪れました。

1500㎡もある広い店内には香水、アパレル、キッチン用品、家具、花、さらにはカフェやレストランも併設され、高級なものも安いものも関係なく、オーナーであるコーエン夫妻のお気に入りの商品がジャンルを問わず所狭しと並んでいました。

全てがコーエン夫妻のフィルターを通過したもの。そのフィルターの精度の高さに驚きました。

良いデザインに触れた時に得られる幸福感は誰かと共有する事で増幅されるように思います。ここでは誰もがそれをコーエン夫妻と共有することができると感じました。ここでの売り上げの一部がマダガスカル島の恵まれない子供に送られているそうです。あらゆる意味で居心地の良い場所でした。

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2011年04月16日

052:MAMA SHELTER 

久々にパリを訪れました。
パリではスタルク(http://www.starck.com/)がデザインしたホテル「MAMASHELTER(http://www.mamashelter.com/)」に宿泊し、ユーモアに満ちたスタルクデザインを堪能しました。
ホテルの1階にはスタルクがデザインした遊び心満載のレストランが併設されており、深夜になると良質な音楽が流れる中、ハイファッションに身を包んだパリの若者が集う場になっていました。入口では大きな黒人のセキュリティが不審者を排除してくれていましたから、店内の居心地の良い雰囲気は深夜でも保たれていました。
部屋にはまともな照明がありません。ハンドライトがカラフルなお面とともに壁に吊るされているだけでした思わずニッコリしてしまうようなユーモアが随所に配されたこのホテルは、日本ではおそらくその遊び心が理解されず成立しないと思われます。
フランスの文化レベルの高さがこのユーモアに現れていると感じました。
下の写真はMAMASHELTERの1Fにあるレストランの中央にあるバーカウンターです。
前日深夜の人口密度と騒がしさが嘘のように静まり返った朝のバースペースを写した一枚です。
天井に描かれた文字は落書きではなくデザインであり遊び心です。
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2011年04月12日

050:Fünf Höfe 

ミュンヘンに先月オープンしたDESIGNSHOPSHUSHU」があるエリアには東京青山のプラダビルの設計者でもあるヘルツォーグ&ドムロンが設計した建物がいくつかあります。下の写真はそのうちの一つで「Fünf Höfe」というショッピングモールのメインストリートです。

様々な要素をごちゃ混ぜにしておきながら全体を違和感無くまとめてしまうヘルツォーグ&ドムロンの高いデザイン力に圧倒されました。

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ミュンヘンの北に位置するBMW博物館では空中を浮遊する多くの球で空中に立体を点描するというインスタレーションに釘付けになりました。(こちらのサイトにそのインスタレーションのムービーがアップされています→http://wiredvision.jp/news/200807/2008071819.html)ずっと見ていても飽きません。

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BMW博物館の正面にはギュンター・ベーニッシュとフライ・オットーが設計したミュンヘンオリンピック競技場があります。それは完成してすでに40年以上経過している事が信じられないほど美しく、今なお斬新さと躍動感に満ちていました。

下の写真はインゴマウラーがデザインした地下鉄の駅構内の写真です。

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大変美しい駅ですがインゴマウラーへのデザイン料を除けば、お金はあまりかかっていないことが分かります。しかし、日本のどの駅よりも美しく、楽しい駅でした。

明かりに品が無い日本の駅では多くのエネルギーを消費しがちですが、明かりは必要なところを照らし、それ以外は控えめに品良く灯っていれば良いことをインゴマウラーは教えてくれました。このような品のある照明に慣れ親しんで帰国すると、節電モードになっている東京の駅ですら無用な明かりが多いことに気がつきます。

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