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2013年05月05日

ご無沙汰しましたm(__)m 

昨年秋以来、多忙を極めブログを書くスピードより早く人生が回転してしまい大変ご無沙汰し、申し訳ありませんでした。その間、毎年恒例の「金屋町楽市 in さまのこ」、「富山水辺の映像祭」等々の企画イベントに多数来場いただき感謝しております。「ツール・ド・日本海ママチャリ・ラリー」は昨年は休んでしまいましたが、再開のご要望が高く今年の開催を目指して関係各位で調整中です。

ご無沙汰していた間の主な出来事を列挙しておきます。

 

1.ご好評のため現在もロングラン開催中の「あっぱれ!北斎展」の総合プロデュース(銀座フェルメールセンター、芸術監督 千住博、音楽 葉加瀬太郎、音声ガイド 宮沢りえ、小林薫)しました。

2.現在開催中の「わたし超スキッ!‐草間弥生展」(軽井沢ニューアートミュージアム)のゲストキュレーターを務め、企画と展示構成を担当しました。関連書籍も美術出版社から6月には出版される予定です。

3.4年来、建設企画監修とアート計画総合プロデューサーを担当した福岡県の「九州芸文館」(設計 隈研吾、日本設計)が4月27日にオープンしました。

4.富山市ガラス美術館設置計画のチーフアドバイザーに就任しました。

5.高岡市の魅力発信アドバイザーに就任しました。

6.富山大学芸術文化学部教授から東京藝術大学社会連携センター教授に移籍しました。

以上の出来事の映像を徐々にアップしていきたいと思います。

これからもよろしくお願いいたします。

 

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2012年11月14日

富山水辺の映像祭:地球のタネ 

疲れからか、長い間風邪をこじらせていましたが、11月16日から18日まで今年も「富山水辺の映像祭」を開催するので、心を引き締めて準備にいそしんでいます。

今年のテーマは「地球のタネ」。日本や世界で憂鬱になることが多い時代ですが、社会の中で生まれようとしている、もしくは生まれてほしい次世代のタネを表現してほしいと、公募をしてきました。結果、、素晴らしい作品が集まってホッとしています。

イベントも昨年からの「K-Movei フェスタ」はじめ目白押し。審査員の河口洋一郎さん、映画監督の本木克英さんそして森富山市長などいつものメンバーに加え、女優の玄里さん、アーチストのトムスマさんなど多彩なメンバーがそろいました。どうぞこぞってご参加ください。

 

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テーマ

地球のタネ

今年の「富山水辺の映像祭」は「地球のタネ」をテーマに映像作品を公募することにしました。
「地球のタネ」、何とも意味不明な言葉に聞こえることでしょうが、私たちの思いは、激動し、劣化し、疲れ果てた人間社会と地球が、美しく、健康で、幸せに満ちた姿に生まれ変わるために、新しい種となり、ヒントを与えてくれるような作品を求めたいというものです。それは社会の欺瞞を見破るものであるかもしれません、経済の格差をあぶりだすものかもしれません、しかし、街角に現われたちょっとした真心でもいいのです。小さいタネでも地球に緑と真実を繁殖させてくれるように育てたい、発信したい、私たちはそう思っているのです。

富山水辺の映像祭総合プロデューサー
伊東順二
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富山水辺の映像祭2012「地球のタネ」
日 時:2012年11月16日(金)~18日(日)
場 所:グランドプラザ・フォルツァ総曲輪
http://www.thinktoyama.jp/

 

 

 

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2012年10月05日

感謝・故伊東幸子の儀 

10月1日午後5時20分、母伊東幸子が長年の闘病生活の果てに永眠いたしました。生前における故人へのご厚情に感謝し、また葬儀を密葬によって執り行い、ご通知が遅れたことをお詫び申し上げます。

このような形にいたしましたのも、また長崎眼鏡橋近くの大井手町斎場で葬儀を行いましたのも、この付近が私たち家族の絆の原点だったからです。

昭和32年7月25日深夜、長崎県諫早市に降りつづけた雨は激しく屋根をたたき、銃弾のように降り注いでいました。24時間降雨量実に1109ミリ。後に「諫早大水害」と呼ばれるようになるこの豪雨は市の中央部を流れる本明川の氾濫を招きその全滅を招いたのです。その混乱の中、私たち姉弟は迫りくる濁流から逃れるために両親の誘導で屋根裏へと必死に避難し、恐怖におののきながら命からがら生き延びましたが無事救出されたのは2日後のことでした。父の病院も自宅もすべて流され、私たち姉弟は瓦礫と化した街でしばらく自衛隊のキャンプで過ごした後、両親と別離し長崎市眼鏡橋近くの親戚宅に預けられ長い時を過ごすことになったのです。被災地で復興と病院の再建に努めていた両親と会えるのは2週間に一度ほど、交通手段もままならないまま会いに来る母とよく眼鏡橋辺りを散歩したものでした。それだけで幸せでした。「ニューヨーク堂」のシュークリーム、「天津」の中華そばと肉まんは何よりのご馳走でした。眼鏡橋界隈は私たちのディズニーランドでした。

その後、復興を遂げた街の中で病院を再開し、父由泰と母幸子の努力と誠意で多くの患者さんが訪れるものとなりました。塾も家庭教師も禁止、小学校も中学校も三日に一度は休んで好きなことをしろ、教科書以外は与えないが、文学書は限りなく与える、芸者遊びに小学生の息子も連れて回る、という過激な教育、そして何よりイタリア語でオペラを歌うのが好きな父親と従業員と家族のように接し、冗談を言いながらいつも明るく走り回り、花と音楽と動物が大好きな母親は街の人気者でした。

父亡き後、病院を閉め、結婚した私の住む東京で暮らすようになった母はフランスから帰国して私が設立した株式会社ジェクストの代表取締役に就いて、神戸ファッションフェスティヴァル、フィリップモリスアートアワード、ランドマークタワーホール、六本木ヒルズの策定など多くの事業を陰ながらスタッフたちと支えてくれました。特に1995年ヴェネチアビエンナーレ日本館のコミッショナーを務めた時には朝早くから深夜まで働くスタッフの食事の世話から健康管理まで彼らの母親のように果たしてくれました。そのヴィエンナーレ日本館で国際デビューした隈研吾や千住博の活躍を何より喜んででいたことが心に残ります。経営が苦しい時もありましたが、いつも前向きな母のおかげで乗り越えることができました。

その後長年患っていた糖尿病との闘病のために長崎に戻りましたが、しばらくして私が長崎県美術館の創設館長として長崎に赴任し、しばしば会うことができるようになりました。着任することを決めた時にはおそらく心の底に彫刻家多田美波を従姉に持ち、美術が好きだった母親と私たちのディズニーランド長崎に、どこにもないような美術館を見せたい、という気持ちもあったのかもしれません。

富山大学に転任した後、おととし糖尿病や癌は彼女の肉体をむしばみ左足を切断することになりました。

「母さん、命は助かるけど、足は切らんばいかんとて。よかね。」

そう聞く私につらいはずなのに明るく、

「よかよ。大丈夫かよ。」

と笑顔で答えてくれた母。

その後、15か月生き延びましたが、遂に1日力尽きました。87歳の誕生日の17日前でした。今住む富山に連れて行って、立山連邦を見せる、という約束も、もう一度海外にという約束も果てせませんでしたが、介護や医療施設の優しいスタッフと長崎、東京の家族、友人に囲まれて、穏やかで幸せな時間を過ごすことができたと思っています。とても綺麗な死に顔でした。

結婚式で間違って新郎の足袋を履いてしまったり、講演のベンチに座っていたおじいさんをカーネル・サンダースと間違えて触ってびっくりされてみたり、人に変なあだ名をつけまくったり、よく泣きよく笑うおかしなおかしな母親でしたが、周りの人のことを第一に考えるたまらなく優しい母親でもありました。

ここに皆様の故人に対する生前におけるご厚情に心より感謝し、葬儀のご報告をいたす次第であります。

ありがとうございました。

 

綺麗な戒名でした

 

 

安らかに眠ってください

 

 

 

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2012年09月21日

金屋町楽市は明日から 

いよいよ今年の金屋町楽市が明日から始まります。

早いものでもう5回目ですが、今年もさらに進化した楽市をお見せできると思っています。いつものように1キロにわたって、隈研吾流にアレンジされた町屋の街並みは、今年も学生たちが参加して自由に多彩に変化します。招待作家にも天野喜孝さん、籔内佐斗司さんら強力メンバーが加わって、さらに魅力的な展示になりました。毎回参加してくれる大樋年雄さんも、今回は畠春斉家で華麗な個展を開催します。

「金屋町流わび茶」を提唱する大茶会も5席用意しました。伝統的街並みを2日間だけ異次元に変化させるゾーンミュージアム「金屋町楽市 in さまのこ」にぜひご来場ください。

 

www.kanayarakuichi.jp/

 

 

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2012年09月18日

金屋町楽市に思うこと 

日中関係も最悪の事態になったものだ。しかし、東京都ではなく、国が尖閣諸島を買い上げると決定した時点でこのような状況になる、ということは政府も考えねばならなかった。外交的な見地で言えば問題が生じている地域で国が乗り出せば国家間の争いになることは、かつてのフォークランド諸島におけるアルゼンチンとイギリスの紛争を例に出すまでもなく、火を見ることよりも明らかだったはずである。戦争を仕掛けているようなものである。こうなったら行きつくまで行くしかないのかもしれない。それこそ都知事の思うつぼかもしれないが、表立った外交的譲歩は日本の立場をかえって悪くする。和睦や外交は常にひそかに周到に行うものである。今の日本政府にタレイランやチャーチルのような知恵を望むべくもないのかもしれないが、中国も中国である。いやしくも周の文王や楚の屈原、唐の杜甫を生んだ国である。アジアの覇者として復活しようと思うのならそれに値する仁と徳を見せてほしい。
3年前、北京のグランドハイアットホテルで開かれた国連環境計画が提唱した「世界ロハス大会」で「茶と禅」について講演した時のこと。私は深刻化する中国の環境問題について、このように述べた。
「人生における哲学や環境と人間の共生の可能性について、人類史上初めて構造的に取り組んだのは中国です。しかし、現在の中国には残念ながらその歴史の記憶が希薄になっているように感じてしまいます。しかし、安心して頂きたい。3000年の間中国の文化を学んできた日本で私たちはそれをしっかりと保存しています。」、と。そして1年後、少林寺に招かれた。けれど、今それも不確かになってしまっている。
そのような状況でも、日本で継承し、発展し、保存された大陸の文化や技術は数多い。日本にしか残っていないものも多いことは事実である。日本の伝統工芸の多くは技術の博物館とも言うことができるような希少性と価値を持ち、その背景にはアジアが生んだ人生哲学と生活の知恵が詰まっている。
今年も9月21日から行う「金屋町楽市」はその事を広く訴え、日本のアジアにおける文化的重要性を再認識してもらうイベントでもある。その中で、お互いを否定しようもない日本と中国の文化の関係を見つめ直してみようと思っている。本年度のテーマ「和敬清寂」は、このような時こそ思い出さねばならない禅後なのかもしれない。

 

金屋町楽市 in さまのこ 2012
1. シンポジウム「金屋町楽市と日本的まちづくり」
日時:2012年9月21日(金) 18:30~20:30
会場:ウイング・ウイング高岡4F
パネリスト:籔内佐斗司(彫刻家)・恵良隆二(三菱地所 美術館室 展覧会プロデューサー)・
                   田所創(経済産業省 大臣官房参事官)・高橋正樹(高岡市長)・
       伊東順二(金屋町楽市実行委員長)
2. ゾーンミュージアム
日時:2012年9月22日(土)・23日(日) 10:00~18:00(23日は17:00まで)
会場:富山県高岡市金屋町
http://www.kanaya-rakuichi.jp/


 


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2012年08月22日

龍の茶会ー「夏幻」 

ちょっと時間が空きましたが、8月10日「龍の茶会ー夏幻」を無事開催しました。二席だけの茶会でしたが、それぞれの客が進行する画家天野喜孝氏の「龍」のライブペインティングを20分だけ観賞し、その屏風を見ながら茶を喫すという趣向でしたが、完成すると二度と見ることができない、絵画のプロセスとの一期一会は「茶の湯」にもっともふさわしいと思って企画しました。そして客と亭主の「気」の調和の表意である「龍」を描けるのは天野氏しかいない、と信じていましたが、見事な龍が出来上がりました。夏の幻、つまり今年の夏の「ファイナルファンタジー」を客の皆様も楽しまれたことと思います。まさにバハムートの降臨そのものでした。

とは言っても、まだ完成した作品はどこにも公開していません。9月21日からの「金屋町楽市」での展示に乞うご期待です。

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2012年08月03日

金沢燈涼会-龍の茶会「夏幻」 

2年前の、「花の茶会」に続き、今年も「金沢燈涼会」の記念茶会を依頼された。前回は金沢会計町検番で行った茶席は決してわびない、さびない茶会をテーマに「黄色い花の茶室」、「赤い花の会席」という室礼にしたが、今回は金沢市立中村記念美術館内にある伝統的日本家屋の旧中村邸ということもあって、全く変わった趣向にすることにした。

テーマは「夏幻」。真夏の一日、茶をいただきながら幻を見ていただこうというものである。お招きしたのは「ファイナルファンタジー」の作画でも著名なアーティスト天野喜孝氏。素晴らしいタッチと構想力を持つ氏にお願いしたのは、それこそファイナルなファンタジー、「龍」のライブペインティングである。金沢兼六園の森の中、一席ごとに描きすすめられる「龍」の全貌を参加者誰も見ることができない、しかし、作品の誕生との一期一会を楽しんでもらう、という企画に賛同していただいて、遠路遥々金沢に駆けつけていただくことになった。中国から禅とともに伝わった茶は金沢で龍となって全国を巡ることになるだろう。

 

金沢燈涼会
http://touryoue.jp/

 

□「趣膳食彩」にも出演します
【特別企画】伊東順二×隈 研吾×ジャルダンポール・ボキューズ
価格:35,000円 *お申込は上記URLより可能です

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